世界各地の超一流オーケストラで音楽監督を歴任した小澤征爾さんが遺した財産は、不動産から無形資産まで極めて多岐にわたります。音楽界関係者や不動産鑑定士の分析、各種報道資料を総合すると、その資産総額は推定30億円から50億円規模に上ると算出されています。
資産の中核を成すのは、東京都世田谷区成城の一等地に佇む邸宅です。敷地面積は約700平方メートル(約210坪)を超え、近隣の路線価や取引実勢価格を鑑みると、土地だけでも10億円前後の資産価値を持つとみられます。さらに、世界中を飛び回って指揮活動を展開していた背景から、国内外の要所に不動産を保有していました。アメリカ・ハワイのホノルルに位置する高級コンドミニアム、ヨーロッパの拠点であったフランス・パリのアパルトマン、そして国内の静養地である長野県・志賀高原や軽井沢の別荘など、枚挙にいとまがありません。
実物資産だけでなく、世界的なレーベルからリリースされた膨大なディスコグラフィの原盤印税や著作隣接権、テレビ・ドキュメンタリー等の映像ライセンスは、今後数十年にわたって安定した収益を生み出し続けます。これらの権利関係を一手に管理してきたのが、妻・入江美樹さんが代表取締役などを務めてきた個人マネジメント事務所「ヴェラ・アルツ」でした。