栗田が引き起こした一連の犯行の中でも、特に世間を震撼させたのが1948年(昭和23年)に千葉県勝浦市で発生した「おせんころがし殺人事件」です。断崖絶壁の名所として知られる「おせんころがし」において、栗田は通りかかった母子3名を襲撃し、暴行を加えた後に崖下へと突き落として殺害しました。
犯行はこれにとどまりません。栗田源蔵の経緯まとめとして代表的な事件を挙げると、以下のような冷酷極まりない犯行が連続して行われています。
・1946年(昭和21年):東京都内での強姦殺人事件(最初の凶行とされる)
・1948年(昭和23年):千葉県「おせんころがし」における親子3名殺害事件
・1951年(昭和26年):栃木県日光・鬼怒川温泉周辺での母子強盗殺人事件
・1952年(昭和27年):群馬県赤城山麓での女性殺害事件
栗田は抵抗力の弱い女性や幼い子どもを計画的に狙い、人気のない山林や崖地へ誘い込んで犯行に及んでいました。昭和の未解決・凶悪犯罪のなかでも、被害者の命を物のように奪うその手口の残虐さは群を抜いていました。