ネット上のまとめ記事やカタログでは「チーム全員で同じものを揃えるのが絆の証」と推奨される場面が多々あります。しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。卒団生のその後の進路は、決して一枚岩ではありません。
特に少年野球から中学野球へ、あるいは中学のシニア・ボーイズから高校野球へ進む過渡期においては、進路の多様化が顕著です。硬式野球に進む選手、中学校の軟式野球部へ進む選手、他のスポーツへ転向する選手、あるいは学業に専念する選手と、道はそれぞれ分かれます。にもかかわらず、全員に一律で「硬式用木製バット」や「硬式用バッティンググローブ」を贈呈してしまった結果、野球を続けない家庭にとっては使い道のない粗大ゴミと化してしまうケースが実際に起きています。
こうした実態から、中学野球シニアボーイズ卒団記念品個別ギフトの需要が急速に拡大しています。ベースとなる記念品(名前入りユニフォームキーホルダーや野球卒団記念品フォトフレーム時計写真入りなど)は全員統一で揃えつつ、メインのギフトについては本人や各家庭が選択できるカタログギフト形式や、ポジション別の実用品を割り振る手法が採用され始めています。「全員一律でなければチームワークではない」という同調圧力は、個人の多様な歩みを尊重する今の現場にはそぐわない一面を持ち始めています。