石川の高校野球界を語る上で欠かせないのが、過去数十年で培われた確固たる伝統校の存在です。石川県高校野球歴代優勝校を振り返ると、星稜が春夏通算で群を抜く甲子園出場回数を誇り、近年では日本航空石川が甲子園常連として確固たる地位を築いてきました。
直近の石川県高校野球秋季大会結果から見えてくるのは、上位校の戦力拮抗です。星稜高校野球部は、全国制覇を視野に入れた徹底したフィジカルトレーニングと緻密なデータ分析により、相変わらずの総合力の高さを維持しています。対する日本航空石川野球部も、能登半島地震による避難生活や環境の変化を乗り越え、結束力と強靭なメンタリティを武器に隙のないチーム作りを完成させています。
しかし、この2校の背中を猛追しているのが、甲子園でも全国屈指の強豪を撃破した実績を持つ小松大谷野球部と、伝統の機動力・打撃力に磨きをかける遊学館野球部です。さらに金沢や公立の実力派である小松工業、金沢桜丘なども着実に力をつけており、一発勝負のトーナメントでは何が起きてもおかしくない緊張感が漂っています。