大根の発芽適温は15〜30℃(最適温度は20〜25℃)、その後の生育適温は15〜20℃とされています。大根は涼しい気候を好む冷涼性野菜でありながら、根を太らせる「肥大期」には一定以上の気温と光合成量が必要です。
秋まきにおいて種まきが1週間〜10日遅れた場合、初期生育が本格化する10月下旬から11月に急激な気温低下へ直面します。大根の根は10℃を下回ると肥大スピードが極端に鈍化し、5℃以下ではほぼ成長がストップします。その結果、「寒さで葉ばかりが固くなり、根が鉛筆やゴボウのように細いまま冬を迎えてしまう」という事態に陥ります。
もし播種適期に遅れた場合は、そのまま露地にまくのではなく、透明マルチや不織布のベタがけ、トンネル被覆を駆使して地温と空間温度を底上げする対策が必須です。また、生育日数が短い「極早生(ごくわせ)品種」や「ミニ大根」へ切り替えることも、遅れを取り戻す現実的な選択肢になります。