日清戦争の風刺画が暴く真実|ビゴー魚釣りの意味とロシアの意図

日清戦争の風刺画が暴く真実|ビゴー魚釣りの意味とロシアの意図

話題沸騰中の 日清戦争の風刺画が暴く真実|ビゴー魚釣りの意味とロシアの意図について、多角的な視点を整理して公開しています。

Q1:ビゴーの風刺画で、なぜ魚は「朝鮮」だとわかるのですか?
A1:絵の中に直接「朝鮮」という文字は書かれていませんが、1880年代当時の国際情勢において、日本と清が同時に影響力を巡って争っていた対象が李氏朝鮮(朝鮮半島)以外に存在しなかったためです。また、ビゴーが主宰した雑誌『トバエ』の読者層であった当時の居留外国人は、天津条約や甲申事変のニュースを熟知しており、前後の文脈から魚が朝鮮を指すことは自明の共通認識でした。

Q2:ロシアはなぜ直接魚を釣ろうとせず、上から見下ろしているのですか?
A2:当時のロシアは、シベリア鉄道の建設前であり、極東に大規模な軍隊を展開する軍事インフラがまだ整っていませんでした。そのため、自ら先陣を切って清や日本と全面衝突するリスクを避け、両者が戦争で疲弊したタイミングを見計らって政治的・軍事的に介入し、最も有利な果実(不凍港や鉄道敷設権)を奪い取る外交戦略を採っていたからです。この予測は見事に的中し、戦後の三国干渉や旅順・大連の租借へと繋がりました。

Q3:風刺画の題名「トバエ」とはどういう意味ですか?
A3:平安時代末期の僧侶・鳥羽僧正(とばそうじょう)覚猷が描いたとされる国宝『鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)』に由来します。江戸時代以降、滑稽で風刺的な略筆画のことを「鳥羽絵(とばえ)」と呼ぶ伝統がありました。ビゴーは日本の伝統的な風刺画の名称をそのまま雑誌のタイトルに採用し、西洋の風刺漫画の手法と融合させて発信していたのです。

Q4:定期テストで「風刺画の作者名」を書かせる問題は出ますか?
A4:極めて頻繁に出題されます。「ビゴー」または「ジョルジュ=ビゴー」と正しくカタカナで書けるようにしておくことが必須です。なお、教科書によっては同じく明治期に活躍したイギリス人画家「チャールズ・ワーグマン」(『ジャパン・パンチ』創刊者)も登場するため、混同しないよう「魚釣りの風刺画=ビゴー」と明確に結びつけて記憶してください。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。