「邪魔だから爪切りで切り取った」「ヤスリやカッターで削った」という自己処置は、皮膚科医が最も強く警鐘を鳴らす危険行為です。
イボの内部にはウイルスに栄養を送る毛細血管が無数に通っています。刃物で傷つけると多量の出血を伴い、その血液とともに高濃度のウイルスが周囲の健康な皮膚へ一気に拡散します。削った直後は平らになったように見えても、数週間後には元のサイズより一回りも二回りも大きくなって再発するケースが大半です。
また、不衛生な器具の使用による細菌の二次感染や蜂窩織炎(ほうかしきえん)のリスク、さらには傷跡が硬い瘢痕(はんこん)組織として残り、一生消えない痛みの原因になる危険性も孕んでいます。