葵わかなのキャリアにおける最大の転換点は、グランドミュージカルへの本格進出でした。2019年のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』でジュリエット役に抜擢されると、透明感あふれる歌声と可憐な表現力で演劇関係者を驚かせました。
その実力を決定づけたのが、2020年初演、そして再演へと続いたブロードウェイミュージカル『アナスタシア』での主演・アーニャ役です。難易度の極めて高い楽曲群を、力強いベルティング(地声に近い力強い発声法)と繊細なファルセットを巧みに使い分けて歌い上げ、ミュージカル評論家からも「映像女優の客演の域を遥かに凌駕している」と絶賛を浴びました。
映像分野においても、主演ドラマ『三千円の使いかた』(東海テレビ・フジテレビ系)で演じた節約に奮闘する若手社会人役のように、市井に生きる女性のリアルな葛藤を嫌味なく表現できる希有なポジションを確立しています。所属する大手芸能事務所スターダストプロモーション内でも、単なるアイドル的プロモーションに頼らず、息の長い実力派女優として極めて盤石な信頼を勝ち得ています。