ネット上の掲示板やSNSでは、防カビくん煙剤の廃棄をめぐる生々しい失敗談や疑問が日々投稿されています。現場の生の声と収集作業員の証言を照らし合わせると、生活者が直面する思わぬ落とし穴が浮き彫りになります。
大手コミュニティサイトの知恵袋やX(旧Twitter)上では、「スプレー缶の癖でキリで底を突いてしまい、中から強烈な粉が噴き出して目に入りそうになった」「金属缶をそのままペットボトル・缶の資源ゴミ袋に入れたら回収されず、警告シールを貼られて玄関前に残された」という投稿が散見されます。特に一人暮らしを始めたばかりの若年層や、転居直後で地域ルールを把握しきれていない世帯において分別の失敗が集中しています。
首都圏の清掃事務所関係者は次のように警鐘を鳴らします。『防カビくん煙剤の金属缶は、飲料用アルミ缶やスチール缶とは異なるルートで処理されるケースが大半です。資源ごみの回収カゴに異物として混ざると、選別ラインの作業員が手作業で弾かなければならず、ライン停止の原因になります。必ずお住まいの地域の分別案内で「金属類」の扱いを照会してください』。利用者の悪意のない勘違いが、行政の資源循環インフラに小さくない負荷をかけている実態が伺えます。