色彩心理学とサロンワークの知見を総括した、プロの判断基準を提示します。トレンドだからと安易に飛びつく前に、自身の生活環境や今後のヘア計画と照らし合わせてみてください。
迷わずボルドーを選ぶべき人
第一に、「髪のダメージを目立たせたくない人」です。アッシュなどの寒色系は光を散乱させるため毛先のパサつきが浮き彫りになりやすいのに対し、ボルドーのような暖色系は光を反射してキューティクルの艶を強調します。ブリーチ履歴でパサついた髪であっても、暗めボルドーを重ねるだけで見違えるようなまとまりが生まれます。また、規則が厳格な職場で「黒染めはしたくないが、品格ある落ち着きを保ちたい」というビジネス層にも自信を持っておすすめできます。
一度立ち止まって慎重になるべき人
一方で、「数ヶ月以内に明るいミルクティーベージュやホワイトアッシュにしたい人」は細心の注意が必要です。ボルドーに含まれる赤系・紫系の暖色染料は毛髪のコルテックスに強固に残留しやすく、次回のカラーで寒色系へ移行しようとした際に赤みが邪魔をしてブリーチでも抜けきらない「残留ティント」の原因になります。向こう半年以内のヘア計画にハイトーンの寒色系が入っている場合は、担当美容師に「残留しにくい塩基性カラーやトーンダウン用の弱酸性カラー」を使ってもらうなど、綿密な打ち合わせを行ってください。