Q1:包丁で指先を切り、血が止まりません。指の根元を輪ゴムで縛っても良いですか?
A1:絶対に輪ゴムやヒモで指の根元を縛ってはいけません。血流が完全に遮断され、短時間で指の神経麻痺や組織の壊死(えし)を招く重大な危険があります。止血はあくまで、傷口そのものを清潔なガーゼ越しに親指と人差し指で強く挟み込む「直接圧迫止血法」を行ってください。
Q2:高齢の親がバイアスピリンを飲んでいます。小さな切り傷でも血が止まらない時はどうすればいいですか?
A2:抗血栓薬を服用している方は血小板の凝固機能が抑えられているため、止血に通常の2倍以上の時間がかかります。まずは清潔なガーゼで20〜30分間、休むことなく圧迫を続けてください。それでもにじみ出る場合や、出血が続く場合は、処方薬手帳を持参の上で速やかに外科や夜間救急外来を受診してください。なお、自己判断で抗血栓薬の内服を勝手に中断することは脳梗塞や心筋梗塞の引き金となり非常に危険ですので避けてください。
Q3:切り傷から黄色い粒のような油のかたまりが見えています。縫う必要がありますか?
A3:黄色い粒状の組織は皮下脂肪です。皮下脂肪が見えているということは、皮膚の真皮層を完全に貫通して深部まで切れている証拠です。この状態の傷は自然には綺麗に塞がらず、縫合処置を行わないと感染症や醜い引きつれ(ケロイド化)を起こす可能性が極めて高くなります。受傷後6〜8時間以内に形成外科または外科を受診し、縫合してもらってください。
Q4:血は止まったようですが、触ると指先がピリピリ痺れています。病院に行くべきですか?
A4:直ちに受診が必要です。出血が止まっていても、刃物が指の深部を通る「指神経」や「屈筋腱」を損傷している疑いがあります。神経損傷を放置すると感覚の麻痺が後遺症として一生残る危険があるため、翌朝を待たずに手の外科を扱える形成外科や整形外科の専門医の診察を受けてください。