本作の魅力を語る上で絶対に外せないのが、若さとエネルギーに満ち溢れていたキャスト陣の圧倒的な存在感だ。主演を務めた鎌苅健太をはじめ、若手実力派として異彩を放っていた相葉裕樹、そして卓越したリズム感とパフォーマンスで作品にエッジを効かせた井出卓也など、当時の若手俳優たちの瑞々しい演技とチームワークが見事に結実していた。
彼らが演じたバンドメンバー間の掛け合いは、台本を超えたリアルな空気感を纏っていた。劇中での演奏シーンやコントさながらのテンポの良い会話劇は、彼ら自身のポテンシャルの高さがあってこそ成立した代物だ。今では舞台や映像など多方面で第一線として活躍するキャストたちの原点とも言える名演技は、全キャストファンにとっても必見の映像記録と言える。