客観的な難易度を把握するために、日商簿記検定における日本商工会議所の公式発表データと近年の試験推移を整理しました。2020年末に導入されたCBT方式(ネット試験)の定着により、受験生の学習スタイルと合格戦略は大きく変貌を遂げています。
日商簿記2級におけるネット試験の難易度に関して「ペーパー試験より簡単なのか」という議論が頻繁になされます。結論から言えば、出題される問題の質やレベル自体に優劣はありません。日商の出題アルゴリズムにより、難問奇問が排除され標準的なプール問題から均等に出題されるため、極端な難易度ブレが起きにくいのがネット試験の特徴です。
ネット試験の合格率が統一試験よりも高く推移している理由は、「仕上がった段階で自分のタイミングで受けられる」点にあります。年3回のペーパー試験では、実力不足のまま試験日を迎えて不合格になる受験生が多数含まれますが、ネット試験は模擬試験で合格点を出せる状態まで仕上げてから会場予約できるため、結果として合格率が押し上げられているのです。