フロントオープンスーツケースを購入したユーザーのレビューやSNSの投稿を精査すると、満足度の高い絶賛の声がある半面、「使い勝手を誤解していた」と嘆く声が一定数存在します。購入者が直面するスーツケースフロントオープン後悔の根本的な原因は、前開き構造そのものの欠陥ではなく、従来のトランク(観音開き型)とのパッキング構造の違いにあります。
多くの人がフロントオープンスーツケース使いにくい理由として挙げるのが、「見た目の外寸に対して、メイン収納に荷物が入らない」という現象です。一般的なスーツケースは本体を左右5対5の深さで均等に割り振る構造が主流ですが、フロントオープン型は前面に独立した収納ポケットを確保するため、メインの荷室スペースが削られます。特にフロントポケットにノートPC、充電アダプター、厚手のポーチ類を詰め込むと、その厚みが内側のメイン気室へ張り出し、衣類を入れる深さが著しく圧迫されます。
大手旅行用品売り場の販売担当者によると、「店頭で空の状態を見て『便利そう』と即決した方が、自宅で冬物のニットや靴、お土産をパッキングした段階で初めて深さ不足に気づくケースが後を絶たない」と証言しています。容量36Lと表記されていても、実質的に自由なパッキングができる容積は28L前後に感じられる場合があるという構造上の物理的限界が、ユーザーの落胆を招く第1の引き金です。