Q1:下穴の深さはアンカーの全長と同じ深さにする必要がありますか?
A1:いいえ、全長と同じである必要はありません。重要なのはメーカーが指定する「穿孔深さ」を満たすことです。ただし、取付物の厚みを考慮しない「母材への埋込み長さ」基準である点に注意してください。穴底に残る微細な切粉の影響を避けるため、規定深さよりも5mm程度深めに穿孔するのが現場の基本作法です。
Q2:下穴の掃除をブロワー(ダストポンプ)で行わないと強度はどのくらい落ちますか?
A2:各種試験データによれば、粉じんが孔内に残留している場合、適正に清掃された孔に比べて引張耐力が30%から最大50%程度低下することが確認されています。粉が拡張スリーブとコンクリート壁面の摩擦を阻害し、規定の荷重に達する前に滑り抜ける原因になります。
Q3:穿孔中に鉄筋に当たってドリルが進まなくなった場合はどうすればよいですか?
A3:無理に鉄筋を貫通させようと押し込み続けると、ビットの超硬チップが破損します。構造躯体の鉄筋を痛めないためにも、その穴への施工は中止してください。アンカーの径の3倍以上離れた別の位置にあらためて穿孔し直すのが建築施工の基本ルールです。使わなくなった穴は無収縮モルタルやエポキシ樹脂等で確実に補修埋戻しを行います。