科学の最前線だけではない。カルチャーや食文化の領域でも、このキーワードは独自の進化を遂げている。
SNSを中心にZ世代の間で爆発的なブームとなっているのが、インナーカラーやレイヤーカットを駆使した「クラゲヘア(クラゲ頭)」だ。トップをふんわりと丸く仕上げ、裾の毛先を長く残すそのシルエットは、洗練されたアバンギャルドさの象徴として東京・原宿や世界の都市部で圧倒的な支持を得ている。
一方で高級中華のテーブルでも、「クラゲ頭(海折頭)」は欠かせない至高の食材だ。一般的な足(触手)の部分と異なり、傘の根元にあたる肉厚な部位は、噛んだ瞬間に弾けるような独特の歯ごたえを持つ。科学、ファッション、そしてグルメ。一見バラバラに見える領域が、ひとつのキーワードで繋がっているのは実に面白い。