現在、利用者が最も固唾をのんで見守っているのが、横浜市が主導する三ツ沢公園再編整備計画の進捗です。発端となったのは、Jリーグ・横浜FCなどの本拠地である隣接の球技場が老朽化し、Jリーグのスタジアム基準(屋根のカバー率やVIPルーム、客席数など)を満たせなくなっている問題でした。横浜市が提示した当初の検討案の中に、「現在の陸上競技場の敷地に新球技場を建設し、陸上機能は多目的広場等へ再配置する」という選択肢が含まれていたことから、陸上界に激震が走ったのです。
「神奈川県の高校総体予選や通信陸上、市民選手権など、横浜の陸上文化を支えてきた聖地を奪わないでほしい」――市の公聴会やパブリックコメントには、陸上競技協会関係者や学校教育関係者、地域住民から数千件規模の切実な声が寄せられました。中には「緑地を大幅に伐採して巨大スタジアムを建てる計画は、防災拠点としての公園機能を損なう」という都市環境保全の観点からの反対意見も根強く存在しました。
横浜市にぎわいスポーツ文化局および環境創造局の検討部会が取りまとめた最新動向によると、市民や関係団体の反発の大きさを受け、陸上競技場の即時解体や単純な廃止計画は事実上ストップしています。財政負担の精査やカーボンニュートラルへの配慮、民間活力(PFI等)の導入可能性を再精査するフェーズに入っており、三ツ沢公園陸上競技場 建て替え 移転の噂は「現時点で確定した方針ではなく、当面の間は現行施設での大会・一般利用が確実に維持される」というのが取材で判明した客観的事実です。