ハリウッドの華やかさとは一線を画し、繊細な心情描写や独特の空気感で高い評価を得ているのがガールズムービー邦画人気の作品群です。日常のほろ苦さや、言葉にできない女子同士の連帯感を巧みに切り取った作品が揃っています。
深田恭子と土屋アンナのダブル主演でカルト的人気を博した中島哲也監督作『下妻物語』(2004年)は、ロリータ少女とヤンキー少女という正反対の2人が紡ぐ唯一無二のシスターフッド映画です。世間の常識に囚われず、自分の美学を貫く生き様は、公開当時から現在に至るまで多くのフォロワーを生み出しました。
また、世代を超えて涙と笑いを呼ぶ名作として語り継がれる韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』(日本でもリメイク版が製作)など、アジア発の作品群も外せません。青春時代の眩しい思い出と、大人になった現実のビターなコントラストを鮮烈に描き出し、鑑賞後には無性に昔の友人に連絡したくなるような温かい余韻を残します。