トップハムハット狂の音楽活動の足跡を辿ると、日本のネットラップカルチャーの歴史そのものに行き当たります。2000年代後半、ニコニコ動画などの動画共有サイトを中心に盛り上がりを見せていたネットラップシーンにおいて、彼は「AO」名義で頭角を現しました。当時から卓越したリズムキープ力とトリッキーな押韻センスは際立っており、伝説的クルー「RAINY BLUE BELL」の一員としてもシーンを牽引していました。
転機が訪れたのは2013年。気鋭のトラックメイカーであるDYES IWASAKI(ダイス・イワサキ)と意気投合し、音楽ユニットFAKE TYPE.を結成します。ジャズやスウィングの要素をダンスミュージックに融合させた「エレクトロスウィング」に、トップハムハット狂の超高速ラップを乗せる独自無二のスタイルを確立。インディーズ時代からヴィレッジヴァンガードなどで爆発的なヒットを記録しました。
2017年にはメンバーの充電期間として活動休止を選択したものの、2026年に満を持して活動を再開。2026年にはユニバーサルミュージックからのメジャーデビューを果たしました。自主制作のアンダーグラウンドからスタートし、メジャーシーンの第一線へと駆け上がった彼の経歴は、インターネット発の音楽が持つ無限の可能性を証明しています。