JTが飲料事業から撤退した際、最も注目されたのが「所有していた自販機網の行方」だった。喉から手が出るほど自販機のロケーションを求めていた清涼飲料水業界において、JTが所有していた約26万台規模の清涼飲料水自動販売機事業は絶好の標的となった。
争奪戦を制したのはサントリー食品インターナショナルだ。サントリーはJT子会社のジャパンビバレッジホールディングスを傘下に収め、自販機シェアで業界トップクラスへと躍進した。同時に、「桃の天然水」と「Roots」のブランド商標権もサントリーへ譲渡された。事業撤退・M&Aの手本とも言えるこの再編によって、旧JT自販機は現在サントリーの「BOSS」や「伊右衛門」を販売する主力拠点として全国で稼働している。