ネット上の一部言説では、「triplaを導入すればOTAへの手数料支払いがゼロになる」といった極端な解釈が散見されます。しかし、これは業界の実態を見誤った典型的な誤解です。
現実には、世界中の旅行者が集まるBooking.comやAgoda、ExpediaなどのグローバルOTAが持つ圧倒的な初期認知力を完全に無視することは不可能です。賢明なホテル経営者は、OTAを「新規顧客との初回接点を獲得するショールーム」として位置付け、2回目以降の直接予約やロイヤルカスタマー化の受け皿としてtriplaを活用しています。「脱OTA」とはOTAを全廃することではなく、主導権を握り返すバランス運用を指します。
また、急速に進む海外スタートアップの買収に関しても、投資家目線ではPMI(買収後の統合作業)の成否や為替変動リスク、異なる法規制への適応というハードルが存在します。東南アジアや台湾現地でのシェア拡大がグループ全体の収益性向上に寄与するまでには一定のタイムラグがあり、急激な投資先行による一時的なキャッシュフローの圧迫は常に警戒しておくべきポイントです。