今回の取材で、20年以上にわたり家庭料理の研究を続ける料理研究家のA氏は次のように語った。「ズッキーニとなすの組み合わせは、私が若い頃には考えられなかった。あの頃はズッキーニ自体が珍しく、家庭に入ってきたのは2010年代後半です。しかし今では、この2つを使いこなせるかどうかが夏の食卓の質を左右する。特に共働き家庭では、短時間で栄養バランスを整えるために欠かせない存在になっています」。
一方、管理栄養士のB氏は栄養面から次の点を強調する。「ズッキーニ なす 栄養という観点では、両者とも低カロリーでカリウムが豊富な点が共通していますが、ビタミンC含有量には差があります。ズッキーニはなすの約2倍のビタミンCを含みますが、加熱で半減します。生食か浅めの加熱で取り入れるのが効果的です。なすはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を含み、これは抗酸化作用が期待できます」。両者の栄養を無駄なく摂るには、炒め物なら強火で短時間、揚げ浸しなら素揚げ30秒が目安だとB氏は付け加えた。
ただし、注意点もある。両者ともカリウムが豊富なため、腎機能に不安がある人は過剰摂取に気をつける必要がある。特に夏場の大量消費で連日食べ続けると、カリウムの蓄積が問題になるケースが報告されている。また、なすは体を冷やす作用が古来から言われており、冷え性の人は加熱調理か生姜などの温性食材と組み合わせることが望ましい。編集部としては「1日1食、週5日まで」を目安に、それ以上の頻度で食べる場合は必ず加熱調理を推奨したい。