織田裕二の所属事務所であるBAC CORPORATIONは、彼の独立独歩のキャリアを長年にわたって支え続けてきた。大手芸能プロの論理に流されることなく、作品選びとキャラクターの構築に妥協を許さないマネジメント方針は、業界内でも広く知られている。
フジテレビジョンで一世を風靡したドラマ『SUITS/スーツ』での敏腕弁護士役や、TBSテレビの『世界陸上』で見せた熱烈なメインキャスターぶり。どこを切り取っても、彼が発揮するのは作品や番組に対する異常なまでの誠実さと熱量だ。現場で監督やプロデューサーと徹底的に台本を突き詰め、妥協を許さないプロフェッショナル精神は、時に「気難しい」と誤解されることすらあった。
私生活を切り売りしてタレント的な人気を稼ぐことを拒否し、純粋なパフォーマンスだけで勝負する。BAC CORPORATIONと織田裕二が築き上げたこの強固なスタンスこそが、ゴシップマスコミにつけ入る隙を与えなかった最大の防波堤だったといえる。