西田健をめぐっては、演じてきた役柄のイメージが強烈すぎるあまり、プライベートや人物像に関して事実と異なる誤解が定着してしまっている側面があります。
誤解1:実生活でも近寄りがたく冷徹な性格である?
画面の中で冷酷無比な悪役や、眉間に皺を寄せた警察幹部を演じることが多かったため、「普段から気難しい人物ではないか」という先入観を持たれがちです。しかし、共演者やドラマ制作スタッフの証言は全く逆です。
現場での西田健は極めて温厚かつ紳士的であり、若い共演者やエキストラに対しても穏やかな言葉遣いで接することで知られています。撮影の合間には読書を嗜み、共演者からの芝居の相談にも真摯に耳を傾けるなど、現場の空気を和ませる精神的支柱として慕われてきました。
誤解2:特撮作品への出演を黒歴史として嫌悪している?
昭和の本格派俳優の中には、若い頃の特撮ヒーロー番組への出演を「単なるアルバイト」として軽視したり、後年になって言及を避けたりする人物も一部存在しました。そのため、西田健も特撮ファンとの距離を置いているのではないかという憶測が流れた時期があります。
しかしこれも完全な事実誤認です。西田健は『帰ってきたウルトラマン』のファンミーティングや記念書籍の取材に対して幾度となく応じており、作品への誇りと共演者・スタッフへの感謝を明確に口にしています。さらに50代半ばで『忍風戦隊ハリケンジャー』のオファーを快諾し、声優としての難役を全力で演じ切った事実そのものが、ジャンルにとらわれない作品愛を証明しています。