平穏に見えた結婚生活に大きな転機が訪れたのは、1995年のことでした。光文社が新創刊した主婦向けファッション誌『VERY』の表紙モデルとして黒田さんが電撃復帰を果たしたのです。主婦や母親でありながら洗練されたお洒落を楽しむ新しい女性像を確立し、瞬く間に社会現象となりました。
しかし、モデルとしての華々しい再ブレイクは、家庭内での生活リズムに大きな変化をもたらします。連日の撮影や取材で多忙を極める黒田さんと、会社員として働く夫との間で、少しずつ生活時間やコミュニケーションのズレが生じるようになりました。
決定的な不貞行為や金銭トラブルといったスキャンダルがあったわけではありません。互いに年齢を重ね、子育てが一段落に向かうなかで「これからの人生をどう歩むか」を真剣に話し合った結果、2007年(黒田さん46歳の年)に離婚が成立しました。憎しみ合っての別れではなく、自立した大人同士がそれぞれの生き方を尊重した「前向きな卒業」でした。