この独創的な品種は、自然発生したものではない。1950年代、アメリカ・ケンタッキー州のブリーダーであったニッキ・ホーナーの手によって、緻密な計画のもと誕生した。
彼女の夢は「黒豹のミニチュアのような猫」を世に送り出すこと。その理想を追求するため、漆黒の毛並みを持つブラックのアメリカンショートヘアと、独特の骨太な体格と人懐っこさを持つセーブルカラーのバーミーズを交配させるという挑戦を開始した。試行錯誤は数年におよび、交配ラインの厳格な選別が重ねられた。
その努力が結実し、1970年代には血統登録団体として世界的な権威を誇るキャット・ファンシアーズ・アソシエーション(CFA)により正式に品種として認定された。続いて、ザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション(TICA)など主要な国際血統登録機関でもスタンダードが確立され、一躍キャットショーの華形としての地位を確立することとなったのである。