その潮流を決定づけたのが、TBSテレビの日曜劇場枠で大ヒットを記録した『ノーサイド・ゲーム』だ。低迷する実業団ラグビーチームの再建を描いた作品は、従来のスポ根の枠を超えた人間ドラマで旋風を巻き起こした。主役を演じた大泉洋の情感あふれる熱演と、実戦さながらの泥臭い試合描写が視聴者の熱狂を生んだ。
何より視聴者を驚かせたのは、元ラグビー日本代表主将である廣瀬俊朗の劇的な俳優デビューだろう。演技未経験でありながら、チームの精神的支柱となるベテラン選手役を圧巻の存在感で演じ切った。日本ラグビーフットボール協会をはじめとする関係者の協力のもと、本物のラガーマンが持つ本気の眼差しと肉体がドラマのクオリティを異次元のレベルへと引き上げたのだった。