近年、SNS上で見かける「洗練された完璧なハロウィン作品」を手本にするあまり、保育現場や家庭で本末転倒な状況が生じるケースが指摘されています。ここで是正すべきは、「大人が9割仕上げた綺麗な作品」は1歳児の成長にとって意味が薄いという事実です。
ネット上に溢れる「1歳児向け」とされるアイデアの中には、微細なハサミ作業や複雑な位置合わせを前提としたものが散見されます。子どもが触れる工程が「目玉のシールを1枚貼るだけ」になってしまっては、子どもの主体性は育まれません。
大人の役割は「下準備の徹底(画用紙のカットや材料の小分け配置)」と「安全の確保」に徹し、子ども自身が素材に触れて変化を起こすプロセスを保障することにあります。少し歪んだカボチャの目や、はみ出した絵の具の跡こそが、その月齢にしか残せないかけがえのない成長の証拠です。