お笑いタレントとしての絶頂期を過ぎた後、彼は本格的に俳優への転身を果たす。その決定打となったのが、1988年公開の大林宣彦監督の映画『異人たちとの夏』だ。浅草の庶民的な寿司職人役を見事に演じ切り、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。俳優としての地位を確固たるものにした。
さらにテレビ朝日系列の長寿サスペンス枠で長年主演を務めたドラマ『終着駅シリーズ』では、人情味あふれる牛尾刑事役を30年以上にわたり熱演。味わい深い演技で日本中の視聴者を魅了した。こうした役者としての深みも、家庭での安定した生活と夫婦の歩みがあってこそ育まれたものと言える。