昭和から平成、令和へとバトンを繋いできた三ツ沢公園陸上競技場ですが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか。現地での取材と、長年練習拠点にしている市民アスリートや実業団選手、SNS・地域コミュニティの生の声を総合すると、長所と短所が明確に浮かび上がってきます。
まずトラックの走行感について、複数のマスターズ陸上選手は「新横浜の日産スタジアムのサブトラックに比べるとやや硬めのウレタン舗装だが、反発をもらいやすく短距離のスピード練習やインターバルトレーニングには非常に走りやすい」と高く評価しています。また、周囲が豊かな樹木に囲まれているため、ビル街の競技場にありがちな不規則な突風(ビル風)が少なく、コンディションが安定しやすいのも選手目線の大きなメリットです。
一方で、昭和設計ならではの老朽化に対する不満も散見されます。特に更衣室とシャワー設備に関しては「昭和の市民体育館の風情がそのまま残っており、清潔感はあるものの最新ジムのような快適さはない」「コンセントの数が少なく、冬場のドライヤー利用に難がある」といった手厳しい声が上がっています。また、メインスタンドの屋根は一部にしか架かっておらず、雨宿りスペースが限られるため、悪天候時のレース待機にはポンチョや大型傘の持参が必須となります。