ネット上の掲示板やSNSでは「一宮高校は勉強ばかりで息が詰まるのではないか」「課題の量で押し潰される」といった噂が散見されます。しかし、在校生や卒業生の手記、取材に応じた保護者の口コミを検証すると、外からは見えにくい別のリアルが浮かび上がってきます。
校風を象徴するキーワードは「自由と規律の両立」です。校則は公立進学校らしく必要最小限であり、スマートフォンの持ち込みや通学カバン・靴の指定などは柔軟に運用されています。伝統の制服(男子は漆黒の詰襟学生服、女子は上品なセーラー服。近年は機能性を考慮したスラックス選択制なども導入)を誇らしく着こなす生徒が多く、地域社会からの信頼も厚いものがあります。
学校行事の盛り上がりも特筆すべき点です。毎年9月に開催される「一高祭(文化祭・体育祭)」では、クラス演劇や展示、応援合戦に生徒たちが数カ月前から心血を注ぎます。卒業生の一人は「行事の直前まで全員で猛烈に準備し、祭りが終わった翌日からは何事もなかったかのように全員が受験モードに切り替わる。あの驚異的なオン・オフの切り替え力こそがヤリ高生の真髄」と述懐しています。
部活動においても、陸上競技部、水泳部、吹奏楽部、将棋部、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定に伴う自然科学系部活動など、多くの部が県大会や東海大会、全国総文祭へ駒を進めており、文武両道を掲げる進学校ならではの熱量が息づいています。