制作現場が最も頭を悩ませているのは、「本物の信者」と「知らずに利用されたタレント」の線引きだ。多くの芸能人は、事務所が持ってきた仕事の内容を深く疑わずに引き受ける。関連団体が主催するイベントとは知らず、単に「地域の平和イベント」や「文化交流会」として出演したケースも少なくない。
しかし、視聴者やネット世論はその区別を容認しない。SNS上では、過去のわずかな接点すらも「確信犯的な加担」として糾弾される。テレビ番組のプロデューサーは「出演者の過去を10年、20年と遡って調査することは物理的に不可能。リスクを避けるためには、少しでも噂がある人物を最初から排除するしかない」と語る。この過剰な自衛策が、結果として多くのグレーゾーンタレントを干し続ける原因となっている。