企業側のリアクションは冷徹かつ極めてスピーディーだった。とりわけ象徴的だったのが、長年イメージキャラクターを務めていた『Google Pixel CM』の放映停止と動画削除である。「自由で先進的」というブランドイメージを体現していた存在が一転、ブランド価値を損なうリスク要素と見なされた瞬間だった。
民放キー局の対応も迅速だった。特に『日本テレビ』をはじめとする各局は、放送予定だった出演番組の差し替えや編集によるカット作業に追われた。テレビ業界において、スポンサー企業への配慮は絶対的な優先事項だ。SNS上の炎上リスクが可視化された結果、コンプライアンス遵守の観点から「問題を起こしたタレントを起用し続けるリスク」を回避する動きが業界全体へ一気に広まった。