上皮化とはどんな状態?肉芽との違いと見分け方を専門医基準で徹底解説

上皮化とはどんな状態?肉芽との違いと見分け方を専門医基準で徹底解説

上皮化とはどんな状態?肉芽との違いと見分け方を専門医基準で徹底解説の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。

Q1:傷口の表面に張ってきた白い膜を、汚れだと思って洗って剥がしてしまいました。どうすればいいですか?
A1:それは再生しかけていた表皮細胞の層である可能性が極めて高いです。無理に剥がしてしまうと、創傷治癒プロセスが増殖期の初期段階まで逆戻りし、上皮化にかかる期間がさらに1〜2週間延びてしまいます。まずは流水で優しくすすぎ、絶対にこすらず、再度ハイドロコロイドなどの被覆材や白色ワセリンを塗ったガーゼで保護し、湿潤環境を速やかに復元してください。

Q2:キズパワーパッドを貼っていますが、上皮化が完了したかどうかは剥がさずに分かりますか?
A2:製品の外側からある程度推測可能です。貼付後すぐは浸出液を吸ってパッドの中央が白く大きく盛り上がりますが、上皮化が近づくにつれて浸出液の分泌が止まるため、貼り替えても白く膨らまなくなってきます。パッドが平らなままで体液の漏れがなくなり、2〜3日経過しても皮膚が落ち着いているようであれば、一度そっと剥がして傷口を確認してください。浸出液がなく、薄いピンク色の皮膚で覆われていれば上皮化完了のサインです。

Q3:かさぶたを作って治す方法と湿潤療法、最終的にどちらが傷跡が残りにくいですか?
A3:圧倒的に湿潤療法のほうが傷跡は残りにくくなります。かさぶたを作ると傷の治癒が遅れるだけでなく、硬いかさぶたの周囲に過剰な炎症反応が起き、コラーゲン線維の過剰沈着(瘢痕拘縮や盛り上がり)を誘発しやすくなります。湿潤環境を維持して最短期間で上皮化を達成させた方が、皮膚へのダメージが最小限に抑えられ、成熟期における皮膚のキメの回復も格段に美しく仕上がります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。