過激なバイオレンスが映画館の暗闇から飛び出し、リビングの大型テレビやスマートフォンの画面を席巻している。その牽引役となったのが、大ヒットアニメ『チェンソーマン』だ。狂気と日常がシームレスに交差する世界観の中で、悪魔との肉弾戦から飛び散る鮮血は、アニメーションならではのダイナミックな構図と色彩設計によって唯一無二のグルーヴ感を生み出した。
一方、実写ドラマの常識を根底から覆したのが『ザ・ボーイズ』である。従来のヒーロー像を完膚なきまでに解体し、人体が破裂するような残酷描写を容赦なくインサートする演出は、社会風刺の強烈なスパイスとして機能した。生々しいゴア表現を単なる嫌悪の対象ではなく、ストーリーテリングの推進力として昇華させた好例といえる。