洗濯機のドライとは乾燥じゃない?失敗ゼロの正しい使い方と縮む原因

洗濯機のドライとは乾燥じゃない?失敗ゼロの正しい使い方と縮む原因

洗濯機のドライとは乾燥じゃない?失敗ゼロの正しい使い方と縮む原因に関する基本知識を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

「ドライという名前だから、ヒーターで乾燥させてくれるはず」という思い込みは、家電の誤用トラブルでも長年上位に挙がる代表例です。結論から言えば、ドライコースと乾燥機能の違いの真相は「水で洗う工程」か「温風で水分を飛ばす工程」かという根本的な役割の差にあります。乾燥機能はヒーターやヒートポンプを用いてドラムを回転させながら熱風で衣類を乾かしますが、ドライコースはあくまで「衣類を優しく水洗いするためのコース」です。

では、なぜわざわざ水洗いするコースに「ドライ」という紛らわしい呼称がついたのでしょうか。その背景には、日本の洗濯文化の歴史があります。かつて衣類の洗濯表示に多く存在した「ドライマーク(専門店のドライクリーニング指定)」の服を、家庭でも傷めずにケアできるように各家電メーカーが開発した経緯から、「ドライマークが洗えるコース=ドライコース」と名付けられたのが発祥です。

ここで押さえておきたいのが、洗濯機ドライコースと標準コースの違いです。普段使いの「標準コース」は、衣類同士をしっかりと擦り合わせる強い水流と、高速回転による強い遠心力脱水によって皮脂や泥汚れを力強く落とします。一方でドライコースは、パルセーター(回転羽根)やドラムの動きを緩やかに制御し、水の中で衣類をふわりと泳がせるように揺らす、あるいは押し洗い・振り洗いに近い超微弱な水流で洗浄します。衣類の繊維同士の摩擦を最小限に抑えることこそが、ドライコースの最大の目的なのです。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。