小柄だった幼少期の息子を大型力士へと育て上げる道のりは、まさに想像を絶する過酷さだった。純子さんが手掛けた食生活サポートは、生半可な「家庭料理」の域を遥かに超えていた。体作りのために毎日大量の肉料理や特注のちゃんこ鍋を用意し、食卓にはキロ単位の牛肉や豚肉が並ぶのが日常茶飯事だったという。
「食べさせることも稽古のうち」という指導方針のもと、息子の食欲が落ちそうな日であっても、工夫を凝らした高タンパク・高カロリーなメニューを作り続けた。時には食事が進まない息子の横で励まし続け、文字通り「命がけの食卓」を作り上げた。後年のインタビューで明かされたその凄まじい食事量は、スポーツ界における親のサポート例としても異例中の異例として語り継がれている。