より深刻なのが、保冷剤の中身による人体への健康被害だ。一般的な保冷剤には、自重の数百倍の水分を抱え込む高吸水性ポリマー(SAP)が使用されている。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)や消費者庁には、保冷パックの破損による誤飲事故が複数報告されている。
万が一、水筒の中でフィルムが破れてゲル状のSAPが溶け出した場合、無色透明な飲料であれば混入に気づきにくい。これを誤って飲み込むと、消化器官内で水分を吸収して膨張し、腸閉塞などの重篤な健康被害を引き起こす危険性がある。特に乳幼児や高齢者が持ち歩く水筒では、絶対にあってはならない事故だ。