こうした個性の百花繚乱を支えるのが、プロダクション側の劇的な変化だ。圧倒的な層の厚さを誇る吉本興業は、従来のタレント主導型アプローチに加え、デジタル発信力を重視した柔軟なバックアップ体制を強化。劇場の出番とSNS発信をクロスオーバーさせることで、芽の出かたにスピード感をもたらした。
対するプロダクション人力舎は、エッジの効いたソロ芸人や癖のある演者を丹念に育てる文化が根付いており、鋭利なコント師を続々と輩出。さらにワタナベエンターテインメントは、バラエティ適性の高いマルチタレントの育成に長け、情報番組からロケ番組まで幅広く順応するプレイヤーを次々と送り出す。事務所ごとの色分けが明確になったことで、シーン全体の層が格段に厚くなった。