「子どもの頃に食べたあのカラースプレーアイスの名前が思い出せない」という疑問を紐解くと、世代や地域ごとに異なるいくつかの象徴的プロダクトに行き当たります。
代表格として真っ先に挙がるのが、江崎グリコが展開する自動販売機専用アイス「セブンティーンアイス」の歴代ラインナップです。スイミングスクールやボウリング場、駅のホームで見かけたスティック型やコーン型のアイスにおいて、カラフルなチョコスプレーがあしらわれた限定フレーバーは、まさに平成キッズにとっての憧れの象徴でした。時期によってリニューアルや終売を繰り返しながらも、ファンの熱烈なリクエストによりフレーバーの刷新が行われてきた歴史があります。
さらに、専門店であるサーティワンアイスクリームにおける体験も記憶に深く刻まれています。サーティワンでは、好みのフレーバーにトッピングを追加できるサービスを展開しており、色とりどりのカラースプレーを注文時に追加することで「自分だけの夢のアイス」を作り上げる体験が、90年代後半から2000年代初頭の少女たちの間で特別なイベントとして定着しました。
このほか、昭和から平成にかけて大手メーカーが駄菓子屋ルートやスーパー向けに販売していたバーアイスなど、複数の名作が混ざり合って「懐かしいあのカラースプレーアイス」という集合的記憶を形成しています。