宮沢社長の息子・大地役を演じた山﨑賢人と、物語の鍵を握るマラソンランナー・茂木裕人役を演じた竹内涼真。今や日本を代表するトップ俳優へと昇りつめた二人が見せた、みずみずしくも魂のこもったぶつかり合いは圧巻の一言だった。
就職活動に悩み、自らの居場所を探していた大地が、父の背中を見て「こはぜ屋」のシューズ作りに情熱を傾けていく心の機微を、山﨑賢人は見事に体現してみせた。一方、実在のトップアスリートさながらの過酷なトレーニングを重ねて撮影に臨んだ竹内涼真。怪我に苦しみ、挫折から這い上がるランナーの葛藤を見事に演じ切り、そのリアルな走法と表情で茶の間を魅了した。若き日の彼らが放っていた眩いばかりの熱量とストイックな役作りは、本作の大きな推進力となった。