大越健介氏は1961年8月生まれ。2026年現在の年齢は64歳を迎えています。その半生は、まさに昭和から平成、令和へと移り変わる日本の激動報道の最前線そのものでした。
政治部記者として橋本龍太郎首相の番記者や官邸キャップを務めた後、2005年からはアメリカ・ワシントン支局長に就任。バラク・オバマ氏が大統領選で歴史的勝利を収めた熱狂を現地からリポートしました。このワシントン赴任時にも家族は帯同し、異国の地で多忙を極める大越氏の健康と生活を奥さんが細やかに切り盛りしていました。
帰国後の2010年4月からは『ニュースウオッチ9』のメインキャスターに就任し、東日本大震災の現地リポートなど五感を通じた言葉で視聴者の信頼を獲得。しかし2015年3月、突如としてキャスターを降板することになります。当時のメディアでは官邸との関係や政治的見解による降板劇が取り沙汰されましたが、大越氏本人はその後もNHK政治部編集委員や『サンデースポーツ2020』のキャスターを歴任し、ジャーナリストとしての歩みを止めませんでした。
そして2021年6月30日、60歳の定年を迎えるタイミングで36年間勤めたNHKを退社。退社理由については、定年を迎えて一人のジャーナリストとして自らの足で現場に立ち続けたいという純粋な取材欲が引き金でした。その直後、テレビ朝日『報道ステーション』の月曜日から木曜日のメインキャスターへの就任が発表されます。公共放送から民間放送への電撃移籍という大きな人生の転換点においても、奥さんは「あなたが記者として一番納得できる道を歩んでほしい」と静かに背中を押したとされます。現在の自宅は東京都内の閑静な住宅街に構えられており、夫婦ふたりの時間を穏やかに過ごす生活拠点となっています。