野村実代を紐解く上で、多くのファンが胸を熱くするのが実姉・野村奈央(元AKB48ドラフト2期生)との関係性です。2人の軌跡は、2015年5月に開催された「第2回AKB48グループドラフト会議」の候補生レッスン時代まで遡ります。
当時、実代もドラフト候補生としてSKE48劇場の前座ステージに立ち、影山優佳や西潟茉莉奈ら名だたる面々とともに汗を流していました。しかし本番の指名会議で姉の奈央がAKB48チームKから指名を受けた一方、実代は指名漏れという手痛い挫折を味わうことになります。当時の密着特番や本人の述懐インタビューでも語られている通り、目の前で夢を掴んだ姉への純粋な祝福と、自分自身の無力感に苛まれた夜があったことは想像に難くありません。
その後、実代は2016年にSKE48第8期生としてリベンジを果たします。姉がAKB48、妹がSKE48という別々の看板を背負い、互いに甘えを排した関係を築いていきました。家族社会学の観点から見れば、芸能一家に見られがちな「共依存」や「過剰な比較コンプレックス」に陥ることなく、双方がプロとして健全な心理的バウンダリー(境界線)を維持できたことが、2人の絆をより強固なものに昇華させたと言えます。姉の卒業後も良き相談相手として、また最大の理解者として寄り添う姿は、ファンの間でも美談として深く定着しています。