憧れを捨てた黄瀬が解き放ったのが、後に彼の代名詞となる完全模倣(パーフェクトコピー)の萌芽でした。黄瀬の本来の能力は「見たプレイを一瞬で自分のものにする」模倣能力ですが、同格である「キセキの世代」の規格外なプレイだけはコピー不可能とされていました。
しかし黄瀬は、青峰の超絶的な敏捷性と変幻自在のフォームレスシュート(型のないシュート)を、自身の身体能力を極限まで酷使することで強引にトレースし始めます。
試合は完全に二人の異次元バトルへと突入しました。青峰のチェンジ・オブ・ペースやストリート仕込みのトリッキーな技を、黄瀬が完璧にコピーしてやり返す猛追劇。青峰自身も黄瀬の急激な進化を肌で感じ、ファウルトラブルを抱えながらも本能を剥き出しにしたフルパワーのプレイで応戦します。
コート上の他のプレイヤーが一切立ち入れない、天才同士の極限のせめぎ合いは、観客席の黒子テツヤや火神大我たちをも戦慄させました。