キンプリ海外進出はなぜ無理と言われた?脱退劇の真相と現在の到達点

キンプリ海外進出はなぜ無理と言われた?脱退劇の真相と現在の到達点

キンプリ海外進出はなぜ無理と言われた?脱退劇の真相と現在の到達点とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

キンプリの海外進出を語る上で、アンチ層やネット掲示板から頻繁に投げかけられたのが「メンバーの英語力が足りない」「語学力がないのに海外進出など無理だ」という批判でした。バラエティ番組で見せる平野紫耀の天然なキャラクターから、語学学習に対して懐疑的な目を向ける層が存在したのは事実です。

しかし、エンタメ関係者やダンスクリエイターの間での評判は全く異なっていました。平野はプライベートで日常的に英会話レッスンを取り入れ、海外のトップダンサーやコレオグラファーが来日した際には、ボディランゲージと実践的な英語を交えながらダイレクトに意志疎通を図り、驚異的なスピードで振付を吸収していました。音楽やダンスという非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)において、彼の表現力とリズム感は海外クリエイターからも絶賛を集めていたのです。

問題は「本人の学習意欲や才能」ではなく、「語学とカルチャーの習得に割くべき時間」を組織が担保できなかったことにあります。アメリカ市場で本格的に受け入れられるためには、現地メディアでのインタビュー対応や現地のスラング、音楽カルチャーへの深い理解が欠かせません。これらをゼロから身につけ、現地でオーディエンスの信頼を獲得するには最低でも2〜3年の集中期間を要します。

脱退発表時、平野紫耀は25歳、岸優太は27歳を迎えていました。もしそこから事務所が方針転換し、準備を始めたとしても、本格始動は28歳から30歳手前になります。過酷なダンスパフォーマンスを武器とするボーイズグループにとって、体力のピークと市場価値の維持を考慮すれば「20代半ばからの白紙スタート」はあまりにもリスキーでした。平野が語った「もう遅い」という言葉の裏には、個人の実力不足ではなく、タレントの貴重な20代前半を旧態依然とした体制のまま消費させてしまったシステムへの絶望が色濃く反映されていたと言えます。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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