キングダム山の民のモデルは実在?史実の楊端和の正体と仮面の謎を暴く

キングダム山の民のモデルは実在?史実の楊端和の正体と仮面の謎を暴く

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作中で中華の平地民から「野蛮な獣」と恐れられ、秦の西方山岳地帯に割拠する勢力として描かれる山の民。キングダム 山の民 元ネタを探る上で欠かせないのが、古代中国の歴史書『史記』に記された異民族の存在です。

古代中国の周王朝から春秋戦国時代にかけて、中原(ちゅうげん)の漢民族は自らの文化圏の外側に暮らす四方の異民族を「東夷(とうい)」「南蛮(なんばん)」「西戎(せいじゅう)」「北狄(ほくてき)」と呼んで厳しく区別していました。このうち、秦国の西方や北西の山岳・草原地帯に拠点を置いていたのが西戎です。秦という国家そのものが、もともとは西戎の攻撃から周の王室を守った功績によって諸侯に列せられた出自を持ち、常に彼らと血みどろの抗争と同化を繰り返しながら強国へと成長した歴史的背景があります。

さらに、中国最古の遊牧民・チベット系農牧民の源流とされる羌族 キングダム 関連性も見逃せません。殷代の甲骨文字にすでにその名が刻まれている羌族は、山岳地帯を自在に行き来する屈強な部族として恐れられていました。原泰久氏は、これら西戎や羌族、さらには後述する犬戎族などの生態や伝承を巧みにマッシュアップし、独自の言語と文化を持つ「山の民」という魅力的な勢力を生み出したのです。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。