マユリを語る上で欠かせないのが、副隊長である涅ネムの存在です。ネムはマユリが自らの手で生み出した人造死神「眠(ネム)計画」の第7号であり、義骸技術と魂魄研究の粋を集めた最高傑作でした。
初期は暴力を振るったり身代わりとして扱ったりと非道な主従関係に見えましたが、物語が進むにつれて単なる道具以上の執着が浮き彫りになります。マユリにとってネムは「無から生命を創り出し、自らの知能を超えて進化し続ける」という科学者としての夢そのものであり、歪ながらも確かな親心と誇りを注いでいた対象でした。
千年血戦篇でネムが自らの意志でマユリを救うために命を燃やした際、マユリが見せた激昂と懊悩の表情は、冷徹な仮面の下にある生身の感情を決定的に証明する名シーンとして語り継がれています。