日本酒のプラスマイナス表記の意味は?甘口辛口の真実と選び方のコツ

日本酒のプラスマイナス表記の意味は?甘口辛口の真実と選び方のコツ

日本酒のプラスマイナス表記の意味は?甘口辛口の真実と選び方のコツの真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

「日本酒度が+5.0の辛口を買ったはずなのに、フルーティーで甘く感じる」という現象はなぜ起きるのでしょうか。その答えは、味わいの立体感を司る「酸度」と「アミノ酸度」の存在にあります。

人間の味覚は、糖分だけでなく酸味の強弱によって甘味の知覚が大きく狂います。日本酒に含まれる酸(コハク酸、乳酸、リンゴ酸など)の総量を表す酸度の全国平均は約1.3〜1.5前後です。

酸度が高いお酒は、舌を刺激して味全体をキリッと引き締めるため、糖分が多くても辛口寄りの印象(キレのある後味)に感じられます。逆に酸度が低いお酒は、酸の刺激が少ないぶん米の糖分がダイレクトに知覚されるため、日本酒度が高くてもまろやかな甘口寄りの印象を受けます。

さらに、味の厚みやコクを生み出す「アミノ酸度(平均1.2〜1.4前後)」も無視できません。アミノ酸度が高いとどっしりとした芳醇な飲みごたえになり、低いと澄んだ雑味のないすっきりとした喉越しになります。

これらを掛け合わせることで、日本酒の4大スタイルである「淡麗辛口」「濃醇辛口」「淡麗甘口」「濃醇甘口」を正確に見分けられます。

タイプ日本酒度 × 酸度味わいの傾向と代表的なペアリング淡麗辛口日本酒度:高(+)
酸度:低〜中水のようにサラリとして後味がスッと消える。白身魚の刺身や塩焼きに最適。濃醇辛口日本酒度:高(+)
酸度:高骨太な米の旨味と力強いキレが両立。豚の角煮やしっかりした味付けの煮付けと好相性。淡麗甘口日本酒度:低(−)
酸度:低やさしい甘みと軽やかな喉越し。和食全般や出汁を使った料理を引き立てる。濃醇甘口日本酒度:低(−)
酸度:高ジューシーな果実味と濃厚な旨味。チーズや濃いタレ料理、食後酒にぴったり。
中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。