多くの実力派アーティストや俳優を擁するソニー・ミュージックアーティスツの中でも、彼女の放つ異彩は際立っている。流行に流されず、自身の感性が震える企画を慎重に選び取るスタンスは一貫してブレない。
美しく整えられただけの芝居には興味がない。人間の醜さや弱さ、どうしようもない滑稽さこそを愛し、それをスクリーン上で肯定する。予定調和のシナリオを壊し、現場で起きる予期せぬ化学反応を楽しむ貪欲さが彼女の真骨頂だ。
「綺麗に見られたいと思ったことは一度もない」。そう言い切る彼女の潔さが、作り手たちの創作意欲を刺激し続ける最大の要因だろう。