環境省の統計によると、日本国内の野外に生息するアカミミガメは推計で数百〜1000万匹規模に達し、在来種であるニホンイシガメの生息地を奪い、レンコンなどの農作物や貴重な水生植物を食い荒らす甚大な生態系被害を引き起こしてきました。これを受けて施行されたのが、外来生物法に基づく条件付特定外来生物の飼育規制です。
アカミミガメ放流禁止の真相は、これ以上の野生化を防ぎ、生態系崩壊に歯止めをかけるための国家的な水際対策にあります。指定以後、以下のルールが厳密に運用されています。
- 野外への放出・放流・遺棄の全面禁止:池、川、水路、公園の噴水などに放す行為は、理由を問わず「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金(個人の場合)」が科されます。
- 飼育の継続は許可不要:すでに自宅で飼育している個体は、届出や申請を行わずに生涯飼い続けることができます。
- 無償の譲渡・引き渡しは可能:里親探しや友人への無償譲渡は認められています。ただし、販売、購入、輸入、販売目的の繁殖・交配は厳格に禁止されています。
2026年最新の飼育ルールと注意点として強調すべきは、水槽からの「不意の脱走」も法律違反として問われかねない点です。甲長20cmを超えるカメは腕力や爪の引っ掛かりが強く、水槽のヘリやパイプをよじ登ってベランダから脱走するケースが多発しています。水槽には頑丈なフタと重石を取り付け、脱走を絶対に防ぐ二重三重の囲いが必要です。